相撲のお茶屋さんとは?心付けについて

昔は、相撲茶屋を介さなければ相撲観戦のチケットを手に入れることはできませんでした。

今は、相撲の観戦チケットは相撲協会公式のチケット大相撲やチケットぴあなどのチケット業者から購入することができます。

現在、相撲茶屋は相撲案内所という名称になりましたが、昔の名残で「お茶屋さん」と呼ぶ風習が残っています。

今回は、相撲のお茶屋さんについて解説したいと思います。

お茶屋さんとは?


出典:http://www.sumo.or.jp/

お茶屋の歴史

お茶屋さんは、お客さんのお弁当や飲物、お土産などを手配を引き受けるお店です。

お茶屋さんの歴史は、江戸時代にまで遡ります。

興行を打っていた江戸相撲会所から許可されたお茶屋さんが席や食事の手配をしたのが始まりです。

当時、相撲だけでなく庶民の娯楽であった芝居小屋や歌舞伎などにも、お客様に代わって入場券やお弁当などの飲食の手配をする代行業の「お茶屋」制度がありました。

その制度が相撲業界には残っていて、今は、「相撲案内所」と名称を変えて、存在しています。

話は逸れますが、観戦しながら食べる幕の内弁当という名前は、芝居や歌舞伎の幕が下がり、次の場面で幕が上がるまでを幕の内ということに由来します。

その間に食べるから幕の内弁当と言われるそうで、相撲の幕内が語源ではないとのことです。

さて、お茶屋さんは、マス席などの上等の席の販売権を相撲協会から委託されています。

チケット業者で販売しているチケットは、席の代金のみですが、お茶屋さんが販売するチケットは当日のお弁当、飲物、お土産などがセットになっています。

以前はお茶屋さんの得意先や相撲関係者との人脈のあるお客さんに優先して売られていました。

最近は、接待で使う企業も減っているため、チケット業者に出回ることもあるようです。

お茶屋さんを通してのチケットを手配していると、出方さんと呼ばれる案内係に至れり尽くせりのサービスを受けることができ、特別感を味わうことができます。

各会場のお茶屋さん

では、各会場のお茶屋さんを紹介したいと思います。

●1月、5月、9月場所(両国国技館)

現在20軒のお茶屋さんがあり、すべてを国技館サービス株式会社が経営しています。

チケットには、店名ではなく番号で表示されます。

一番・高砂家(たかさごや)

二番・紀の国家(きのくにや)

三番・大和家(やまとや)

四番・吉可和(よしかわ)

五番・みの久(みのひさ)

六番・中橋家(なかばしや)

七番・和歌島(わかしま)

八番・上州家(じょうしゅうや)

九番・西川家(にしかわや)

十番・三河屋(みかわや)

十一番・上庄(じょうしょう)

十二番・四ツ万(よつまん)

十三番・武蔵屋(むさしや)

十四番・白豊(しらとよ)

十五番:長谷川家(はせがわや)

十六番:河平(かわへい)

十七番:藤しま家(ふじしまや)

十八番:伊勢福(いせふく)

十九番:竪川(たてかわ)

二十番:林家(はやしや)

●3月(大阪)場所(エディオンアリーナ大阪・大阪府立体育会館)

大阪場所には、大阪相撲案内所組合に所属している相撲協会公認の8軒のお茶屋さんがあります。

やぐら・本家(やぐら・ほんけ)

勝恵美(かつえみ)

いづみ

二葉(ふたば)

天野(あまの)

竹亭(たけてい)

いこま屋(いこまや)

千鳥屋(ちどりや)

●7月(名古屋)場所(愛知県体育館)

3軒の独立した業者がお茶屋さんを経営しています。

かね秀(かねひで)

わか竹(わかたけ)

寿(ことぶき)

●11月(九州)場所(福岡国際センター)

九州場所では「案内所」の制度がありません。

ただ、売店を通してチケットを手配すれば、お弁当・お土産付きの座席を手に入れることができます。

また、座席のチケットとは別に、お弁当やお土産セットのみの購入も可能です。

このような売店は3軒あります。

喜久屋(きくや)

井筒屋(いづつや)

玉屋(たまや)

お茶屋さんの経営には、相撲部屋のおかみさんや親族の方が携わっていることが多いです。

たとえば、国技館のお茶屋さんである高砂家さんの店主は元横綱 常陸山(五代 出羽海親方)のひ孫の方だそうです。

また、九州場所の井筒屋さんはその名の通り、現井筒親方・錣山親方のお母様のご実家が経営されているそうです。

そのため、相撲部屋とお茶屋さんの関係は密接になっています。

相撲観戦チケットの入手方法と値段


出典:http://netacore.jp/

入手方法

コンサートや他のスポーツと違い、大相撲のチケットはいろいろな入手方法があります。

チケットの入手方法は大きく分けて3つです。

●インターネット

相撲協会公式のチケット大相撲のほか、チケットぴあ、イープラス、ローチケがインターネットでチケット購入可能です。

両国国技館のチケットは座席のみですが、地方場所はお茶屋さんのチケットがチケット業者に出回ることもあります。

●相撲案内所(お茶屋)

お茶屋さんのチケットは、基本的にお土産セット付きです。

以前は、何のつてもない人間が直接お茶屋さんからチケットを購入することはできませんでした。

今は、国技館の相撲案内所や、地方場所のお茶屋さんでインターネット(WEB会員登録が必要)や電話で予約をすることが可能のようです。

●切符売り場

会場入口にある切符売り場でも切符を購入することができます。

前売り初日の前日、午前7時~19時まで整理券が配布されます。

整理券番号順の購入となるので、良い席を取りたい場合は、整理券を手に入れておいたほうがいいでしょう。

整理券1枚につき、4名分まで購入可能です。

当日券はかなり競争率が激しく、前日から並ぶ人もいるようです。

切符売り場ではチケット代のみで、お土産セットの購入はできません。

ただ、切符売り場での販売をしていない会場もあるので注意が必要です。

観戦チケットの値段

マス席の座席のみの料金は以下のようになっています。

・マス席A(4名分):46,800円(税込み)※1人あたり 11,700円

・マス席B(4名分):42,400円(税込み)※1人あたり 10,600円

・マス席C(4名分):38,000円(税込み)※1人あたり 9,500円

3月場所のお土産セット付き観戦チケットがチケットぴあで販売されていたので料金を調べてみました(ほぼ完売)

●土、日、祝

・マス席A(4名分):113,500円 ※切符代46,800円、お土産セット代66,700円

・マス席B(4名分):90,600円 ※切符代42,400円、お土産セット代48,300円

・マス席C(4名分):86,200円 ※切符代38,000円、お土産セット代48,200円

●平日

・マス席A(4名分):95,000円 ※切符代46,800円、お土産セット代48,200円

・マス席B(4名分):78,200円 ※切符代42,400円、お土産セット代35,800円

・マス席C(4名分):73,800円 ※切符代38,000円、お土産セット代35,800円

このチケットの提供先のお茶屋さんはやぐら・本家さんです。

土・日・祝と平日の座席チケットの料金は同じですが、お土産セット代に違いがあるようです。

お茶屋さんのお土産とは?


出典:http://www.kokugikan.co.jp/

お茶屋さんで販売しているお土産セットは幕の内弁当や飲み物、お菓子や陶器などのお土産がセットになったものです。

上記の料金のようにかなり高額ですが、出方さんと呼ばれる案内人に席まで案内してもらえます。

さらに、お弁当や飲物、お土産を席まで運んでくれる粋な観戦スタイルを味わうことができます。

お茶屋さんによっては、お土産をカスタマイズしてくれるところもあるようです。

たとえば、家族で観戦する場合、陶器のお土産は人数分必要ありません。

また、飲物は自分が飲みたいものを売店で買ってもOKです。

相談次第でお弁当の種類や大きさも変更してくれるとのこと。

必要のないものをなくして節約できるのであれば、思い切って相談してみるのもありではないかと思います。

お茶屋さんへの心付け


出典:http://eattokyo.cocolog-nifty.com/

心づけは必要なのか

心付けとは案内人に渡すチップのことです。

日本はチップ文化ではないため、渡す必要があるのか、渡すとしたらどれくらいと悩むところです。

お茶屋さん自体が古くからの慣わしで続いているものなので、昔からのしきたりが残っているようです。

ただ、最初に案内してもらうと、追加オーダーがない限り、お茶屋さんにお世話になることもありませんから必要なしと考えることもできます。

強制ではないので、お世話になる方に対する感謝の気持ちとして渡したいと思ったら渡せばよいのでは?

悩むようなら渡したほうがよいと思います。

また、お土産のカスタマイズなどを特別にお願いした場合などは心付けを渡したほうがいいかもしれません。

心付けの値段は?

さて、渡すと決めたら、今度は値段が気になるところです。

相談サイトだと、5,000円が相場などと書かれているものも見受けられます。

初心者はあまり気張らずに1席2,000円~3,000円くらいがよいのではないでしょうか。

初場所などはお年玉として少し多めの包むとか、初日や千秋楽はご祝儀をはずむのもありですね。

心付けの渡し方

あらかじめ、ポチ袋に入れて用意しておき、席に案内された時に渡すとよいようです。

出方さんも快く、お土産を運んでくれるのではないでしょうか。

なかなか、スマートに渡すのは難しいのだけれど、ポチ袋に入れておけば渡しやすいですよね。

まとめ

相撲ファンならずとも、お茶屋さんを通して粋な相撲観戦をしてみたいという人は多いと思います。

古来からの日本の伝統文化というのは歌舞伎なども敷居が高く、興味があっても一歩前に踏み出せないものです。

分かってしまえば、なんてことはないのに、こんなこと聞いていいのだろうか?と考えてしまいます。

初心者なのでと相談するといろいろと教えてくれたという人も多いようです。

悩む前に思い切って相談して、せっかくの相撲観戦ですから楽しく過ごしたいものですね。

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