相撲の金星とは?金星の手当はいくら?

平幕力士が横綱から白星を挙げることを金星と言います。

今回は、金星を上げた力士には手当が出るのか、歴代の金星ランキングなどを調べてみたいと思います。

 

金星の意味とは?


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金星

大相撲で、平幕の力士が横綱と取組をして勝利することを金星と言います。

平幕とは前頭のことで三役以上(小結以上)が横綱に勝っても金星にはならず、普通に白星と呼ばれます。

ちなみに、逆に金星を与えてしまった横綱には、特に「◯星」とは言われません。

また、明らかに勝てないと思えた相手に勝利した場合は、大金星(だいきんぼし)とも言います。

では、前頭の一つ下の番付である「十両」の力士が横綱に勝ったら「大金星」と言うのでしょうか。

そもそも、十両と横綱は対戦する事がないので、「金星」をあげることができません。

十両は十両の番付の中で優勝争いするので、どれだけ星を伸ばしていても横綱とあたることはありませんし、過去にもありません。

銀星

平幕力士が横綱に勝つと金星と言うのに対し、大関に勝つと「銀星」といいます。

金星を上げた力士は取り組み後、勝利インタビュールームに呼ばれます。

そして、銀星を上げた力士もインタビュールームへ呼ばれます。

金星が正式に公式記録に集計され、給料に反映されるのに対し、銀星は正式なものではなく、相撲の俗称のため、記録には残りません。

ただ、部屋によっては親方からご褒美があるようです。

横綱に勝っても金星にならない?

ところが、平幕が横綱に勝っても金星にならないケースがあります。

直近の例では、2014年秋場所の日馬富士対嘉風の対戦です。

この取り組みは、日馬富士が「まげつかみ」の反則で嘉風が勝利しました。

横綱に勝ったのだから金星ではないか?と思いますがこれは金星ではありません。

というのも、あの取組は日馬富士が「まげつかみ」の反則で負けているからです。

横綱が反則で負けても、金星配給にはならないのです。

 

金星の手当の金額はどれくらい?


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金星手当の金額

力士の給料は大きく基本給(月給)と力士報奨金に分かれています。

金星はその中で力士報奨金の特別加算となります。

力士報奨金とは、本場所の成績によって受け取る事ができる賞金で、「持ち給金」とも呼ばれます。

力士はすべて、序ノ口でデビューした時に最低支給標準額として3円が与えられます。

番付ごとの基準額は、横綱:150円、大関:100円、前頭:60円、十両:40円です。

さらに本場所で勝ち越すと勝ち越し星1番ごとに0.5円、金星を上げると10円加算されます。

そのほか、優勝1回につき30円、全勝優勝は50円など加算される要素があります。

成績で加算された持ち給金に4,000倍した金額が本場所ごとに引退するまで支給されるのです。

つまり、金星をゲットした場合、力士報奨金が10円増え、その結果、実際の支給額が4万円増えます。

力士報奨金は本場所ごとに支給されますから、金星を1つゲットすると4万円×6場所で一気に年収が24万円増加することになります。

それが引退するまで減ることなく支給されるのです。

しかし、幕下に落ちると、基本的に無給のため力士報奨金は支払われることはありません。

懸賞金もゲット!

幕内の取り組みには企業やスポンサーから懸賞が懸けられます。

懸賞金は勝利力士が受け取ることができる賞金、注目の取り組みにはより多くの懸賞が懸けられます。

特に横綱戦には多くの懸賞が懸けられ、1場所での最多獲得は2015年初場所に横綱白鵬が受け取った545本です。

つまり、横綱に勝利し金星をゲットすると、高額の懸賞金も受け取ることができるのです。

平幕の力士にとって、直接収入に関わってくる金星、力が入るのも分かりますね!

 

金星ランキング


出典:https://www.asahi.com/
金星に関わるいろいろなランキングを調べてみました。

金星獲得数最多記録

金星獲得の史上最多記録は、安芸乃島(現:高田川親方)の16個です。

金星だけで年間384万円支給されたことになります、すごいですね!

2位が高見山と栃乃洋の12個、3位は土佐ノ海(現:立川親方)です。

現役力士では安美錦と嘉風の8個が最多となっており、安芸乃島の記録がいかにすごいかが分かりますね。

金星最多配給数

金星配給の最多記録は北の湖の53個です。

しかし、横綱在位が長ければ、金星配給の可能性も多くなってしまいます。

在位数が63場所で史上最多の北の湖が、金星配給数も最多なのは仕方がないと言えるでしょう。

2位は40個で日馬富士、在位31場所にしては多い気もしますが、優勝回数9回は決して他の横綱に劣るものではありません。

3位が輪島と貴乃花の49個ということからもうかがえるように、金星配給数と横綱の強さは比例しないようです。

金星配給率

逆に金星配給率が低いのは現役の白鵬です。

2018年1月場所時点、在位63場所で金星配給は18個、1場所平均約0.286個となっています。

2位が玉の海(在位10場所金星3個、平均0.3個)と玉錦(在位12場所で金星4個、平均約0.333個)です。

この2人は、在位も短く、ともに力が衰える前に現役のまま早世しているため、白鵬のように長く横綱として土俵を務めてのこの数字はさすがというべきです。

また、それに続くのが大鵬幸喜(在位58場所、金星28個、平均約0.482)、千代の富士貢(在位59場所、金星29個、平均約0.491個)です。

横綱は序盤に2~3敗すると休場するケースが多いため、今後白鵬が大鵬の数字を上回ることはないと言ってよいでしょう。

 

稀勢の里と金星


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現在横綱の稀勢の里は平幕時代、3つの金星を上げています。

2008年1月場所で朝青龍から、白鵬からは2008年9月場所、2010年11月場所の2回です。

特に11月場所はこの金星が評価され、殊勲賞を受賞しています。

師匠の鳴戸親方が稀勢の里を褒めたのは、この取り組みだけだったそうです。

稀勢の里は白鵬など、横綱戦に強いイメージがありますが、3個とは少ないですね。

これは、稀勢の里が三役(関脇、小結)在位22場所、大関31場所と、金星とはならない番付が長かったためです。

 

また、横綱として稀勢の里が与えた金星の数はどうでしょう?

稀勢の里が横綱となって6場所与えた金星は現在12個です。

2018年1月場所に記録した1場所、5個の金星配給数は、2001年9月場所の武蔵丸に並ぶ最高記録となってしまいました。

次に出場する場所で進退を懸けると明言している稀勢の里、この不名誉な記録を更新することがなければよいと思います。

 

金星と座布団


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横綱が格下の力士に負けると、会場で観客が土俵に向って自分の座布団を投げ込むことがあります。これを「座布団の舞」と言います。

明治時代には、自分の贔屓の力士に対するご祝儀という目的で、羽織など、個人が特定できるものを投げ込んでいたようです。

それを呼び出しさんや力士本人が挨拶がてら返却に行くことでご祝儀をもらうという習慣があったそうです。

しかし、初代の両国国技館が完成した際にこの行為が禁止され、座布団投げはそれを引き継いだものという説もあるそうです。

今では、横綱に対する野次的な意味、また勝った力士に対する賞賛の意味があるのではと推測されています。

また、以前は平幕の力士が横綱に勝利して金星を上げた時のみ座布団を投げ込んでいましたが、今は三役級の力士でも投げ込まれるようになりました。

基本的に会場内で座布団を投げる行為は禁止されています。

座布団といえど、1キロ近い重さがあり、観客や土俵上の力士、行司さんなどに当たって怪我をする恐れがあります。

最近は座布団を投げ込む行為について自粛をうながす館内アナウンスを流しています。

ただ、その行為がなくなったわけではありません。

 

2017年7月場所(名古屋)の11日目、地元での開催とあってフィギュアスケーターの浅田真央さんと小塚崇彦さんがマス席で観戦していた時のことです。

その日、横綱白鵬が関脇御嶽海に敗れ、館内には座布団が舞いました。

その座布団が浅田真央さんの頭を直撃したのです。

有名人とあってカメラもその映像を収めており、「真央ちゃんが怪我でもしたら?」と心配する声もありました。

たまたま、浅田真央さんが有名人だから取り上げられましたが、一般人が座布団が当たってもニュースになることはありません。

映像を観ていても、取り組みに波乱が起きた!ということが分かり、気持ちが紅潮してくるのですが、やはり危険であることは間違いありません。

興奮する気持ちを抑えて、投げ込み行為は慎んでもらいたいものです。

 

まとめ

番付の上を目指すため、格上の横綱に立ち向かう平幕力士。

そんな彼らの闘志が相撲を面白くしてくれています。

ただ、金星を上げると給料が上がるという実に現実的な利益もあったんですね。

とはいえ、金星が番狂わせを起こし、優勝争いを白熱したものにしてくれています。

力士たちの裏事情を知っていれば、また違った意味で相撲観戦が楽しくなるのではないでしょうか。

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