相撲の決まり手一覧!珍しい決まり手とは?

相撲の決まり手とは、取り組みで勝負がついた時の勝った力士からみた決まり技のことをいいます。

今回は、相撲協会で定めている決まり手とランキングについて解説します。

 

相撲の決まり手


出典:https://mainichi.jp/

日本相撲協会が定めている決まり手は八十二手もの種類があります。

基本的には決まり手で勝敗が決まるのですが、力士の落ち度によって勝負がついてしまうような「非技」という勝負結果も5つあります。

また、反則行為として8つの「禁じ手」と定められています。

反則行為を行った場合は即座に負けとなります。

ハッキヨイ!せきトリくん

ハッキヨイ!せきトリくんは、相撲協会の公式キャラクターとして2009年8月31日に発表されました。

協会は、「若い世代に相撲に関心を持ってもらうことが狙い」でマスコットを設けたそうです。

グッズ展開しているほか、公式サイトの中でマンガ版が連載されています。

また、決まり手のついてマンガのキャラクターたちが詳しく説明してくれています。

 

決まり手一覧


出典:https://ameblo.jp/

八十二手の決まり手は大きく7つに分類されます。

●基本技(7手)

突き出し 突き倒し 押し出し 押し倒し 寄り切り 寄り倒し 浴びせ倒し

●投げ手(13手)

上手投げ 下手投げ 小手投げ 掬い投げ 上手出し投げ 下手出し投げ 腰投げ 首投げ 一本背負い 二丁投げ 櫓投げ 掛け投げ 掴み投げ

●掛け手(18手)

内掛け 外掛け ちょん掛け 切り返し 河津掛け 蹴返し 三所攻め 渡し込み 二枚蹴り 小股掬い 外小股 大股 褄取り(つまとり) 小褄取り(こづまとり) 足取り 
裾取り 裾払い

●反り手(6手)

居反り 撞木反り(しゅもくぞり) たすき反り 外たすき反り 伝え反り

●捻り手(19手)
 
突き落とし 巻き落とし とったり 逆とったり 肩透かし 外無双 内無双 頭捻り 上手捻り 下手捻り 網打ち 鯖折り 波離間投げ(はりまなげ) 大逆手 腕捻り 合掌捻り 徳利投げ 首捻り 小手捻り

●特殊技(19手)

引き落とし 引っ掛け 叩き込み 素首落とし 吊り出し 送り吊り出し 吊り落とし 送り吊り落とし 送り出し 送り倒し 送り投げ 送り掛け 送り引き落とし 割り出し
 うっちゃり 極め出し 極め倒し 後ろもたれ 呼び戻し

 

非技とは


出典:https://mainichi.jp/

非技とは勝負結果としては記録されますが、決まり手ではありません。

何故なら、力士の落ち度によって決まるからです。

勝負結果として記録に残るもの

それでは、勝負結果として記録される非技にはどんなものがあるのでしょうか。

 

●勇み足・・・相手を土俵際まで追い詰めていながら、勢い余って自分の足の先が相手より先に土俵の外に出てしまうことです。

●腰砕け・・・相手が技を仕掛けていないのに、滑ったり、体勢を崩したりして腰から落ちてしまうことです。

●つき手・・・相手の力が加わらない状態で自分の手が土俵についてしまうことです。また、技を掛けた力士が先に手をついてしまった場合、結果的に技が決まったとしてもつき手で負けとなります。

●つきひざ・・・相手の力が加わらない状態で自分の膝を土俵についてしまうこと。また、技を掛けた力士が、先に膝をついてしまった場合もつきひざで負けとなります。

●踏み出し・・・相手の力が加わらない状態で自分の足を土俵の外に出してしまうことです。

これらはすべて、相手に勝ち星を与えてしまいます。

勝負結果と認められていない技

勝負結果として認められていない技については、現行にある決まり手か、反則に当てはめます。

以下は一例です。

矢柄投げ(やがらなげ) 空穂づけ(うつぼづけ) 撓め出し(ためだし) 五輪砕き

また、不浄負け(ふじょうまけ)とは、廻しの前袋が外れて客日が露になることです。

禁じ手反則

禁じ手は相撲の取り組みを力と力、技と技の勝負とするためのルールです。

禁じ手とは以下のような行為を言います。

・髷(まげ)をつかむ

・握り拳で殴る

・頭髪を故意でつかむ

・目または水月(みぞおち)などの急所を突く

・両耳を同時に両方の手のひらで張る。

・前縦ミツをつかみ、また、横から指を入れて引く

・のどをつかむ

・胸、腹を蹴る

・指を持って折り返す

この禁じ手を面白おかしく見せてくれるのが「初っきり」という余興です。

初っきりは本場所では行われず、巡業で見ることができます。

 

多い決まり手ランキング


出典:https://ameblo.jp/

●第1位 寄り切り・・・四つに組んだ体勢になって相手に体を密着させ、前か横に進んで相手を土俵に出す技です。

幕内の全取り組みのうち約3割が寄り切りで決まるそうです。

●第2位 押し出し・・・両手または、片手を筈にして、相手の脇の下や胸に当て、土俵の外に出す技です。

約2割弱が押し出しで決まります。

※筈(はず)とは・・・親指とほかの4本指をY字に開くこと。

●第3位 叩き込み・・・突きや押しの攻防の中で、体を開いて、片手か両手で相手の肩、背中などを叩いて倒す技です。

●第4位 突き落とし・・・相手の手の胸や顔を掌で突っ張り、土俵上や土俵の外に向けて倒す技です。

●第5位 上手出し投げ・・・上手で相手の廻しを取り、肘で相手の差し手を押さえ、廻しを取らないほうの足を引いて体を開き、相手を前へ押し出すように投げる技です。

 

1位の寄り切りと2位の押し出しは素人には同じような技に見えます。

この2つの違いは廻しを取るか取らないかです。

対戦相手を土俵から押し出した時に廻しを持っていれば「寄り切り」、持っていなければ「押し出し」です。

1位の寄り切りは相撲の基本とも言える決まり手だけに、多くの力士が寄り切りを最多の決まり手としています。

1月場所に優勝した栃ノ心は取り組みのなかで約半数以上が寄り切りで勝負が決まった時期があるそうです。

 

張り手、かち上げはルール違反?


出典:http://toyokeizai.net/

張り手、かち上げとは?

張り手、かち上げとは、どちらも相撲の技のひとつですが、決まり手ではありません。

張り手は相手の横面や首の側面を平手で打つ技でです。

また、かち上げは、相手が頭を低くして出る時、ひじを直角に曲げて相手の上半身を下からはね上げ、相手の上体を起こす技です。

どちらも立ち合いで相手にダメージを与えるのに効果的な技ですが、格下の力士が横綱相手に使うのは暗黙の了解としてタブーとされています。

白鵬の張り手、かち上げ

相撲には「横綱相撲」という言葉があります。

どっしり構えて相手の攻めを受け止め、前へ出る相撲で押し勝つ。

それが、横綱の相撲であり、美学、哲学だと言われています。

そんな見事な横綱相撲と取っていたのが現役時代の貴乃花親方です。

その後、モンゴル人の朝青龍が横綱となり、その相撲に対して疑問を呈する声が上がっていました。

ただ、同じモンゴル人でも白鵬は、横綱として品格のある相撲を取っていたと思います。

彼が、立ち合いで張り手やかち上げをするようになったのは怪我をしてからです。

左膝や右肘に不安があり、サポーターもそのためと言われています。

怪我もしていないのにかち上げを強力にするためにサポーターを付けているという記事も書かれていましたが、元々、土俵に上がるときに白いものは付けない主義だったのです。

膝や肘は力士にとって職業病、実際白鵬は、怪我の影響か、終盤に失速し1年近く優勝できなかった時期があります。

白鵬にとって張り手やかち上げを駆使した立ち合いは、現在の状態で戦うための武器だったと思います。

張り手、かち上げは禁じ手か?

張り手、かち上げは禁じ手ではありません。

相撲の技である以上横綱だから使っちゃいけないというものおかしな話です。

ただ、横綱相撲という美学には反しているということなのです。

横綱相撲にはっきりとした取り決めがあるわけではないのが日本らしいところ。

白鵬自身は初場所で立ち合いでの張り手、かち上げを封じ、結局怪我のため休場しました。

「12年も横綱をやっていれば相撲も変わってくる」と話している通り、年齢、体力に応じた相撲になるのは仕方ないのではないでしょうか。

アンチファンからはいろいろ言われますが、今後さらにマイナーチェンジした白鵬も見たいと思っています。

 

珍しい決まり手


出典:https://www.nikkansports.com/

相撲の決まり手の中で珍しいものを紹介します。

●居反り

相手が上にのしかかるようにしてきたとき、腰を低く落として、両手で相手の膝あたりを抱え、相手を押し上げて後ろに反り倒す技です。

居反りと言えば、宇良が学生時代に得意としていた決まり手ですが、角界入りしてからは一度も決めたことはありません。

最近では2017年1月場所、12日目に幕下の一木が竜勢を相手に決めています。

十両では1993年1月場所で智ノ花が、幕内では1964年5月場所で岩風が居反りで白星を飾っています。

●たすき反り

相手の差し手の肘を掴んで腕の下に潜り込み、もう片方の手で相手の足を内側から掬い上げ、相手を肩に担ぎながら後ろに体を反り倒す技です。

たすきを肩にかけるように相手を肩に乗せるため、この名前がついたそうです。

1960年1月に決まり手が制定されて以来、幕内では出ていません。

十両では、2017年1月場所13日目の取り組みで宇良が天風に対して決め、十両以上で初めての記録となりました。

たすき反りと似ているのが「伝え反り」です。

宇良のたすき反りの際、アナウンサーが「伝え反り~」と実況しています。

ちなみに伝え反りは2006年、2007年に十両で里山が、2002年に大関時代の朝青龍が貴ノ浪に決めています。

●徳利投げ

相手の首、頭を両手ではさんで、右か左にひねり倒す技です。

2001年1月場所から決まり手として追加された技で、制定後、幕内では出ていません。

十両では2017年9月場所で安美錦と大成道が、2015年5月場所では旭日松が決めています。(他4回あり)

●「技のデパート」舞の海の決まり手は?

小兵として人気があった舞の海は、関取時代は「平成の牛若丸」、「技のデパート」などと呼ばれ、生涯34個の技を決めています。

しかし、以外に舞の海の技の数は多くはないのです。

平成になってからの決め手の数が一番多いのは旭鷲山の49個、朝青龍の44個、白鵬、日馬富士、安美錦の42個と続きます。

舞の海は「技のデパート」と言われるのは、珍しい決まり手が多かったためそのイメージがあるのかもしません。

 

舞の海の決め手で有名なのが「三所攻め」です。

この決め手はまず、相手の右(左)足を「内掛け」か「外掛け」をします。

もう一方の足を手で取って、同時に自分の頭で相手の胸を押すか、体を寄せて仰向けにして倒す技です。

舞の海が横綱・曙に勝利した決め手が三所攻めと言われることがありますが、正式には内掛けだったそうです。

そのほかにも、「猫騙し」など、多彩な技で相撲ファンを魅了しました。

 

まとめ

近年、力士の大型化か進み、力任せの決まり手が増え、内掛けや外掛けなど、小兵力士が見せる技が減る傾向にあるようです。

寄り切りなど、王道の決め手もいいですが、珍しい決め手を見るのも楽しいものです。

過去の取り組みの動画などをチェックしてみると面白いかもしれません。

宇良や石浦のような小兵力士が人気になるのはやはり、面白い相撲を見せてくれるからです。

また、いろいろな決め手が分かっていると、相撲観戦も面白くなるのではないでしょうか。

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