相撲の三賞の条件とは?賞金はどれくらいか

本場所の千秋楽に、その場所で活躍した力士に与えられるのが三賞です。

今回は、三賞受賞の条件や賞金について調べてみました。

 

相撲の三賞とは?


出典:https://www.sankei.com/

大相撲の三賞とは、以下の3つの賞を指します。

●殊勲賞(しゅくんしょう)

横綱や大関などから勝利を挙げるなど、優勝争いに多く影響を与えた力士が選出される賞です。

●技能賞(ぎのうしょう)

優れた「技能」を発揮した力士に与えられる賞です。

●敢闘賞(かんとうしょう)

その場所で敢闘精神あふれる相撲をして、かつ勝ち星の多い力士に与えられる賞です。

 

三賞は、1947年(昭和22年)の11月場所から実施されています。

戦後の大相撲の人気回復策のひとつとして考案されました。

 

三賞は誰がいつ決める?


出典:https://twitter.com/

三賞を決めるのは誰?

三賞を決めるのは三賞選考委員会です。

委員は相撲協会から任命された相撲記者クラブ員や、審判部部長、副部長、たまり会(維持員)から構成されています。

委員数は45名以内で任期は1年です。

三賞候補はいつ決める?

三賞の選考は千秋楽の取り組み前に記者クラブで開催される三賞選考委員会で決まります。

選考は投票によって行われ、満場一致、または多数決となることもあります。

司会は毎回NHKの実況アナウンサーが担当しているそうです。

 

三賞の条件と基準


出典:https://ja.wikipedia.org/

三賞の条件

三賞受賞には条件があります。

まず、三賞の選考対象は関脇以下の幕内力士となっています。

また、「勝ち越し」、つまり8勝以上の勝ち星を挙げた力士が選考の前提条件です。

勝ち越ししていても、途中休場している場合は選考の対象から外されるケースがほとんどです。

三賞の選考基準

相撲には明文化されていない曖昧なルールがたくさんあります。

その一つが三賞の選考基準です。

とはいえ、選考委員会では以下に書くようなイメージで選んでいるのではないかと思われます。

●殊勲賞

ひと言でいうと、優勝争いに影響のある勝ち星を挙げた力士が選出されます。

優勝した力士が14勝1敗だった場合、1敗の相手力士が受賞するケースもあります。

また、横綱や大関から多くの勝ち星をあげている力士や、関脇以下の力士が優勝した場合に受賞することが多いようです。

朝青龍、白鵬と強い横綱が活躍していた時は、金星を獲得する力士が少なかったため殊勲賞は該当なしという場所が多くなりました。

●技能賞

決まり手が豊富で多彩な技を発揮するか、寄り、押し、投げ、立ち合いなど、相撲の基本に忠実な力士に与えられるとされています。

基本に忠実が技能というのも分からなくはないのですが、一般的な技能賞のイメージは業師ではないと思います。

安美錦や豊ノ島のような技能派と呼ばれる力士が、好成績を挙げると受賞するとなるほどと納得できます。

立ち合いで「まった」が多かったり、決まり手が引き落としばかりだと、技能賞にへ選考されません。

技能賞はその選考基準が難しいため、該当者なしとなる場所も多くなっています。

そのため、力士にとって技能賞を受賞することはとても嬉しい賞とされています。

●敢闘賞

10~11勝以上の成績が受賞の目安となっており、横綱や大関から白星を多く挙げた場合は勝ち越し(8勝)していれば受賞することもあります。

「敢闘精神あふれる力士」という基準が曖昧で何とも日本的なのですが、位置づけとして、好成績を挙げたものの、殊勲賞でも技能賞でもない力士が敢闘賞となるようです。

新入幕力士や、入幕して間もない力士が初めて10勝したというような時やベテラン力士が好成績を挙げた時は奨励の意味も込めて与えられることもあります。

また、1場所で複数の力士が受賞者が出やすい賞でもあります。

 

三賞の賞金、独占した力士はいる?


出典:https://ameblo.jp/

三賞受賞の賞金は?

三賞を受賞した力士の賞金はいくらなのでしょうか?

三賞の賞金は各賞一律200万円です。

1人の力士が複数の賞を受賞すると、賞ごとに賞金が授与されます。

また、一つの賞を複数の力士が受賞した場合、賞金は折半ではなくそれぞれ200万円が授与されます。

三賞の賞金は一時所得となるため、税金がかかり、確定申告をする必要があります。

三賞を独占した力士はいる?

これまで1場所で三賞を独占した力士は5人います。

大受(1973年7月場所、大関昇進)

大錦(1973年9月場所、新入幕での三賞独占受賞)

貴花田(1992年1月場所、幕内優勝)

出島(1999年7月場所、幕内優勝)

琴光喜(2000年11月場所、準優勝)

三賞の選考は一つの賞ごとに受賞力士を選ぶのではなく、他の受賞力士とのバランスも考えて選考されるものです。

たとえば、栃ノ心は1月場所に平幕優勝を果たし大活躍だったため、トリプル受賞もあり得たわけです。

しかし、敢闘賞は、新入幕で二桁勝利を挙げた阿炎と竜電が受賞しました。

近年は、バランスを考えた選考がされているようです。

 

三賞最多受賞力士は誰だ?


出典:http://www.at-s.com/

最多ランキング

三賞の最多ランキングを調べてみました。

第1位:安芸乃島・・・19回(殊勲7、敢闘8、技能4)

第2位:琴錦・・・18回(殊勲7、敢闘3、技能8)

第3位:魁皇・・・15回(殊勲10、敢闘5、技能0)

第4位:鶴ヶ嶺・・・14回(殊勲2、敢闘2、技能10)

    朝潮・・・14回(殊勲10、敢闘3、技能1)

    貴闘力・・・14回(殊勲3、敢闘10、技術1)

 

現役では第10位に安美錦が12回(殊勲4、敢闘2、技能6)でランクインしています。

三賞の条件は関脇以下の力士であることは説明しましたが、スピード出世を果たした力士は三賞受賞が少なくなります。

横綱大鵬や北の湖は3回となっています。

逆に昇進に時間がかかってしまったり、琴錦のように大関へ昇進できなかった力士は受賞回数が多くなります。

 

三賞選考に物申す!


出典:http://sp.yomiuri.co.jp/

千秋楽当日に三賞の受賞力士が発表されますが、その時点で受賞が決定している力士と、千秋楽の勝敗次第の候補である力士に分かれます。

三賞は勝ち越しが条件になっているため、「勝ち越したら」とか、「二桁勝利を挙げたら」というような条件がつく力士がいるのです。

勝ち越しは三賞の絶対条件ですが、すでに二桁勝利を挙げている力士に対して「今日勝てば」という条件はどうなんだろう?と思ってしまいます。

勝ち星の数というのは三賞選考に大きな影響を与えているということなのだと推測されます。

ただ、11勝以上の勝ち星を挙げていも受賞できないのに、8勝でも受賞できる。その違いっていったい何なんでしょう?

印象や相撲の内容、誰に勝ったのかということ、また、優勝争いに絡んだのかどうかなど、三役を決めるファクターはいろいろあるでしょう。

ここまで書いてきたように各賞によって選考条件が違うことも分かります。

しかし、ファンから見ると選考の理由はどこか曖昧で、どうしてこの力士が選ばれなかったの?と思うことがあります。

 

それが2017年の5月場所の宇良です。

宇良は幕内2場所目、14日目で10勝を挙げていました。

その躍動感あふれる相撲、見ていて面白い相撲に観客からも連日大きな声援がかかりました。

また、本場所への来場者や携帯公式サイト、アプリの有料会員向けに行われている敢闘精神を評価するアンケートでは、15日間中8日で1位に選出されています。

しかし、選考委員会では、「宇良は技能ではなく、異能」とする声があったとか。

元横綱でNHK解説者の北の富士さんも放送で「11番勝って(三賞を)あげないの? そりゃないよ」と同情する一幕もあったほどです。

同場所で12勝を挙げた栃ノ心も三賞選考からもれてしまい、「俺も悲しいけど、宇良はもっとかわいそうだ。技もすごかった」とコメントしています。

力士の中でも宇良は三賞に値する活躍だったということです。

本人も「技能賞ほしかったです」と話しており、千秋楽の取り組みを終え、花道を引き上げる姿は白星を挙げたにも関わらず悔しさがにじみ出ていました。

翌場所は初金星を挙げるも、途中でけがを負い負け越し、9月場所はそのけがを悪化させてしまい途中休場し、今も土俵に復帰できていません。

それだけに、あの時三賞を逃したことが残念でなりません。

人が選ぶものはどうしても、好みというものが入ってしまいます。

選考委員の思い入れだけでなく、ファン投票を導入するなど、ファンも納得するような選考方法に変えることも必要ではないでしょうか。

 

まとめ

三賞を受賞した力士は、優勝はできなくても、その場所で目立った活躍をした力士ということです。

三賞常連で昇進できない・・・なんて力士もいますが、三賞は番付昇進にもつながり、さらに大関、横綱へ昇進する足がかりとなります。

優勝力士だけでなく三賞受賞力士が場所を盛り上げてくれていると言ってもいいでしょう。

優勝を予想することって出来ても、三賞を予想するのって結構難しいもの。

思いもよらぬ力士が活躍したりしますからね。

あえて、5月場所の三賞受賞力士を予想してみると、初入幕の旭大星、嘉風や安美錦などベテラン力士が敢闘賞候補では?

また、初三役の遠藤、初めて三役以上の力士との対戦が予想される阿炎、豊山などとフレッシュな力士たちも好成績を挙げることができれば三賞受賞の可能性がありそうです。

三賞受賞力士に注目すると、相撲観戦がまた面白くなるのではないでしょうか。

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