相撲の中継の種類 ネット中継は無料なのか?

相撲の生中継はラジオから始まり、テレビそしてネットへと変化しています。

今回は、相撲の中継について解説したいと思います。

 



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相撲の中継


出典:http://www.m-biotics.com/

ラジオ

ラジオ放送は、大正14年(1925年)3月22日、社団法人東京放送局(現NHK東京ラジオ第1放送)が日本で初めて開始しました。

相撲中継としては昭和3年(1928年)の初場所から開始しています。

当時、相撲は人気が低迷していたため、会場へ足を運ばなくても相撲を聞けるようになれば、観客動員に影響がでるのでは?と放送を反対する意見もあったようですが、結果的には特に影響はなかったようです。

その後、ラジオ中継はスポーツの魅力を伝える手段として、プロ野球など、ほかのスポーツも中継されるようになりました。

 

放送開始当初は十両、幕内の放送していましたが、現在はNHKラジオ第1放送とラジオ日本(NHKの短波放送)が幕内のみを放送しています。

放送時間は、ラジオ第1放送が千秋楽以外が16:05から18:00まで、千秋楽は15:30から18:00までになっています。

ラジオ日本は平日が16:05から、土曜、祝日が16:11から、日曜が16:15から開始されています。

ラジオ中継前は、取り組み前の制限時間はなく、互いの呼吸が合わずに50回以上立ち合いをしたこともあったようです。

ラジオ中継をきっかけに、制限時間が設けられ、今は幕内約4分と決められています。

テレビ

日本でテレビ中継が開始されたのが昭和28年(1953年)、相撲中継は同年5月16日から開始されています。

その前年にテレビ中継に向けて土俵に吊り屋根が導入されました。

それまで屋根は四本柱で支えられていましたが、客席からも見にくかったため、柱は取り除かれたのです。

2006年には土俵を真上から写す吊り屋根カメラも設置され、おかげで取組を高いところから見下ろすような映像を楽しめるようになりました。

 

現在、総合テレビでは平日が15:08~18:00、土日祝が15:05~18:00、BS1では13:00~総合テレビの放送開始前まで放送されています。

ただ、国会中継や災害時の報道、また、ほかのスポーツなどで放送時間が前後したりします。

18時に放送を終了するには?

相撲の取り組みは、一瞬で終わるもの、何分もかかる熱戦などそれぞれです。

つまり、取り組みにかかる時間はその日によって違うのに、放送は18時前後に終了しています。

その舞台裏にはテレビに映らない工夫がされているのです。

本場所は1日に、序ノ口から幕内まで約200番の取り組みがあります。

勝負は真剣に行われていますから、どんな展開になるか分かりません。

それを時間調整するには、取り組み前の制限時間を管理することが重要なのです。

その方法は、時計係の審判が行司と呼び出しに合図を送り仕切りの回数を調整したり、制限時間を短くしたり延ばしたりするのです。

呼出しがさほど荒れていないのに、土俵をほうきでならしていることがあります。

これも時間稼ぎをしているのですが、その風景はあまりテレビ画面には映らず、会場や花道にいる力士の表情などを映しています。

また、NHKは18時を過ぎても結びの一番まで必ず完全中継しています。

この場合は1分単位で放送終了時間を延長、18時台のニュースで時間調整されています。

 



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インターネット中継の移り変わり


出典:https://abematimes.com/

インターネットによる中継は、平成16年(2004年)に「goo大相撲」で開始されました。

翌年にはドワンゴが本場所中の17:00~18:00に速報番組「パケラジ大相撲」を配信したり(すでに終了)、「ひかりTV」と「ニコニコ生放送」が有料の公式携帯サイトで生中継しました。

平成23年(2011年)の一連の不祥事で5月場所が技量審査場所となった際には、NHK、大相撲ダイジェストが全面的に中継を取り止めていたため、ネット配信を利用する人が増えたそうです。

平成26年(2014年)9月場所には、「goo大相撲」終了に伴い、Ustreamによる有料放送が開始され、その後同番組が終了すると平成28年(2016年)3月場所から「スポナビライブ」による有料放送が開始されてました。

「スポナビライブ」は翌年11月場所で放送を終了、今年の1月場所からは「Abema TV」が無料放送を開始し注目を集めています。

 

「Abema TV」は無料放送、スマホでも見れる?


出典:http://matomezone.co/

相撲中継に新しい旋風を巻き起こしているのが「Abema TV」(アベマティービー)です。

「Abema TV」を視聴するには?

「Abema TV」の放送時間は8:30~18:10まで、会員登録など必要なく、誰でも無料で見ることができます。

昨年までネット配信していた「スポナビライブ」が有料だったことを考えるとファンにとってはうれしいサービスです。

では、「Abema TV」を視聴するにはどうしたらいいのでしょうか?

まず、パソコンで視聴するには「Abema TV」のサイトに移動して、「SPORTSチャンネル」を開くだけです。

スマホやタブレットの場合は「AbemaTVアプリ」をダウンロードします。

あとは、アプリを起動して大相撲の時間帯に「SPORTSチャンネル」に移動すれば番組が視聴できます。

「Abema TV」ならではの演出

「Abema TV」の相撲中継の大きな特徴が力士をパラメーター入りのトレーディングカード風の画面で紹介していることです。

格闘ゲームのようだと若年層の視聴者からも面白いとネットで話題になっています。

パラメーターは、技・力・速さ・体力はすべての力士共通項目ですが、右下の項目だけは力士のパーソナルな魅力を表すため、力士ごとに異なった項目になっています。

たとえば、人格者としても知られている横綱の鶴竜は「優しい」、御獄海はバナナが大好物なので「バナナ」、魁聖はかなりのゲーマーなので「ゲーム」、格闘技のトレーニングを取り入れている石浦関は「格闘」といった項目になっています。

取り組み中に流されるテロップにも力士の人間味あふれる情報満載です。

千代大龍なら「原液7割 水3割のカルピスを愛飲していたことがある。その当時は自分がCMに抜てきされると思っていた」、嘉風は「妻にプロポーズの言葉をなかなか言えず観覧車を3回も巡ってやっと切り出した」といった親近感わくようなもので、この情報でファンになってしまう人もいるのではないでしょうか?

多少のタイムログがあるものの、ほぼ生放送のため、平日の昼に行われる相撲中継でも、見たい取り組みをピンポイントで見ることもできるし、何より序ノ口から放送されているため、テレビ中継に映らない、未来の関取たちからお気に入りを力士を発掘することも出来ます。

相撲を見始めるきっかけは「この力士を応援したい」という気持ちではないと思います。

その気持ちがあって相撲を見続けることができるのです。

ただ、NHKの中継を見慣れている者にとってはCMに多少煩わしさを感じますが、無料放送ですからそこは我慢しなければいけないですよね。

女性のゲストも登場

NHKの相撲中継では、場所中に一度、相撲ファンを公言するゲストが出演する日があります。

「Abema TV」の場合は、解説者と実況アナのほかに毎回ゲストが出演しています。

あえて相撲ビギナーがゲスト出演することもあり、初心者目線からの質問や感想などは、逆に新鮮だったりします。

また、相撲女子と呼ばれる女性タレントさんなどもゲスト出演しており、女性目線での相撲の魅力を紹介してくれています。

 

相撲中継に出演する解説者


出典:http://twisave.com/

NHK専属解説者

●北の富士勝昭さん

相撲中継の解説者といえば、北の富士勝昭さんを思い浮かべる人が多いと思います。

北の富士さんは第52代横綱として土俵を務め、引退後は九重親方として、昭和の大横綱・千代の富士を輩出しています。

現在は年寄を退職、現役時代の四股名・北の富士勝昭として、NHKのテレビ、ラジオの解説を担当しています。

北の富士さんは、横綱、親方、協会理事、そして相撲ファンと、様々な立場から物事を言える唯一の解説者です。

ファンからは歯に衣着せぬ解説で人気があり、辛辣なことを言っても、的を得ていたり、バッシングのような発言ではないため、好感がもたれているのだと思います。

時には厳しく、時には優しく、褒める時は褒め、悪いところは悪いと言い切る北の富士さん。

力士に対する愛情やリスペクトから出る言葉に、ファンを魅了するのかもしれません。

毒舌過ぎるなどと言われることもありますが、独特のユーモアもあり、それが北の富士さんだと受け入れられるとことが魅力なのでしょう。

また、北の富士さんはファッションでも注目されており、解説席で着物姿、洋服といろいろなお姿を披露してくれます。

●舞の海秀平さん

舞の海秀平は現役時代、小兵ながら多彩な技を駆使し、東小結まで上り詰めました。

「技のデパート」「平成の牛若丸」という愛称で呼ばれた人気力士でした。

現役引退時に年寄名跡に空きがなく、タレントに転身し、NHKの専属解説のほか、スポーツコメンテーター、旅番組のレポーターなど様々な活動をされています。

舞の海さんの解説には賛否両論あり、素人にも分かりやすく、丁寧という印象を持つ人もいれば、不用意な発言が多いと嫌悪感を抱く人もいるようです。

確かに首をかしげるようなことを言い、アナウンサーにも「どういうことか?」と聞き返される場面も見られます。

現役時代のパフォーマンスもあり、爽やかなイメージがあるだけに、そのイメージを崩さないような解説をしてほしいものです。

「Abema TV」解説者

親方衆が交替で解説を務めています。

1月、3月場所では、睦奥親方、谷川親方、西岩親方、朝日山親方、不知火親方、錣山親方、立田山親方、などが出演しました。

ただ、3月場所終了後に親方の配置換えがあり、職務のため解説できなくなる親方も出てくるのでないかと推測されます。

 

相撲中継のアナウンサー


出典:http://twisave.com/

NHK実況アナ

NHKの中継はNHKの実況アナが務めています。

NHKの実況アナは、スポーツ全般を担当しているため、オリンピックや競馬中継、野球中継、フィギュアスケート、テニスなど、様々なスポーツの知識を持ったエキスパートです。

ベテランの刈屋富士雄アナは解説員となり相撲実況を退き、藤井康生アナは実況は続けているものの回数は減っているようです。

白崎義彦アナも札幌放送局へ異動してからは実況する回数へめっきりと減ってしまいました。

最近では、三瓶宏志、大坂敏久、吉田 賢アナがメインに実況を担当していますが、若手の三輪洋雄、沢田石和樹、船岡久嗣、佐藤洋之アナなども幕内を担当しています。

「Abema TV」実況アナ

「AbemaTV」の実況アナは、清野茂樹、矢野武、市川勝也、齋藤寿幸、船山陽司、高橋大輔、清水久嗣さんなど、フリーのアナウンサーの方が担当しています。

皆さん、相撲のほか、格闘技やほかのスポーツ中継を担当するアナウンサーです。

中でも、船山陽司さんは昨年までラジオNIKKEIで競馬実況を担当、相撲は趣味として自身もアマチュア相撲の土俵に上がることもあるようです。

ご自身の経験を活かした実況に期待したいですね。

 

テレビ中継に映り込む有名人


出典:https://matome.naver.jp/

溜席の常連

●大村 昆さん・・・何十年も前からほぼ全場所、観戦しているそうです。

●高須克弥社長・西原理恵子さん・・・高須クリニックの高須院長は先代の伊勢ノ海親方と親交があり、今でも同部屋の力士を応援しています。

●林家ペーパー夫妻・・・国技館でお見かけするお二人。服装が派手なのですぐに目に付きます。

●神田川俊郎さん・・・大阪場所ではほぼ毎日溜席でお見かけします。

●研ナオコさん・・・国技館の向こう正面左端の席でよくお見かけします。前のめりで観戦する姿に好感が持てますね。

コアな有名人も観戦

過去にはコアな有名人も観戦されています。

●ポール・マッカートニーさん・・・ジャパンツアーで日本に訪れた際に観戦されています。

相撲好きで、来日前から相撲を見たいと話されていたようです。

また、急遽、新アルバム告知のため懸賞を出したことも有名です。

●藤井聡太六段・・・名古屋で行われた7月場所を師匠の杉本昌隆七段と一緒に枡席で観戦、会場が一時騒然となりました。

当時「時の人」となっていたため、周りの大人が彼の写真を撮ったりしていましたが、見苦しかったです。

藤井聡太六段は、亡くなった祖父が相撲好きだった影響で相撲ファンとなったとのこと、この時は2度目の生観戦だったとのこと、観戦後は白鵬と記念撮影、「達心志」と揮毫(きごう)入りの扇子をプレゼントされたようです。

スポーツ選手も観戦

●浅田真央さん、小塚崇彦さん・・・やはり7月場所を観戦、結びの一番で横綱・白鵬が関脇・御嶽海に負け、会場は座布団が舞い、浅田真央さんの頭に直撃するハプニングがテレビ画面に映し出されました。

●陸上の藤光謙司・飯塚翔太選手・・・2017年世界陸上で男子4X100メートルリレーで銅メダルを獲得したお2人が9月場所を観戦、相撲は初めての観戦だったとのことです。

観戦後は八角理事長の記念撮影されたようで相撲協会の公式ツイッターに紹介されました。

●原晋青山学院大学監督・・・青学の原晋監督は大の相撲ファン、教え子の神野大地さん(現コニカミノルタ)のお祖母様のご好意で、7月場所を溜席で観戦したそうで、テレビ画面にも映り込んでいました。

その後、相撲中継のゲストとしても出演、最近では国技館で観戦する姿もお見かけします。

2月には相撲界の不祥事再発防止に向けた「研修ウィーク」で講師を務めたそうで、相撲協会とは密接なつながりがあるようですね。

 

まとめ

長く相撲を生中継してきたNHK、以前と比べると、視聴者が飽きないような企画も盛り込まれ、長時間見ていても楽しめる番組作りをしているなと感じます。

また、インターネット配信の「Abema TV」もNHKとは違う独自性を持って放送しており、ファンが利用しやすいものを選ぶことができるようになりました。

平日の昼でも、気になる取り組みは仕事の合間にチェックすることもでき、相撲ファンにとっていい時代になったと思います。

相撲界もいろいろありましたが、ファンが期待するのは土俵上の熱い戦いです。

NHKと「Abema TV」が競ってよい中継をしてくれると、相撲界のイメージアップにつながるのではないでしょうか。



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