相撲の地方巡業のチケット入手方法は?地方巡業の楽しみ方

相撲には本場所と地方巡業があります。

本場所はNHKでテレビ中継されており、1年に6回、奇数月に行われます。

本場所のない偶数月に行われるのが地方巡業です。

今回は、地方巡業についていろいろと調べてみました。

 

地方巡業とは


出典:https://oironorio.exblog.jp/

相撲協会のホームページによると、「巡業は、相撲道の普及、地域の活性化、青少年育成を目的として行なわれています」とされています。

つまり、本場所の開催されない地方へ力士たちが出向き、大相撲を楽しんでもらい、また、それを見た少年たちに相撲に興味を持ってもらおうというものです。

地方巡業は稽古の場

地方巡業は、間近で大相撲を楽しんでもらうのが本来の目的ですが、その他にも担っている役割があります。

それは稽古としての場です。

力士は通常、自分の部屋や一門の部屋の力士と稽古をすることが多くなっています。

巡業には大勢の力士が参加しており、普段は稽古をしない相手と稽古をすることができます。

巡業で稽古を積んで力を付け、次の場所で活躍する力士も多く、巡業は「稽古場所」とも言われる所以です。

元横綱・日馬富士も巡業で別の一門の後輩力士に胸を貸し、指導することがよくあったと聞きます。

横綱・大関の胸を借りて稽古した若手力士が力をつけて番付を上げることも多々あるのです。

そんな活躍しそうな力士を巡業で発掘して、応援するのも楽しいですよね。

巡業を運営するのは?

巡業の実施と運営を担当するのは、相撲協会の巡業部です。

理事の中から巡業部長、副理事から巡業副部長が選ばれます。

現在の巡業部長は春日野親方、副部長は花籠親方、井筒親方です。

さらに、主任や委員などからも数名巡業部に配属されます。

まず、各巡業には、親方1人が必ず担当者として勧進元(主催者)との窓口となって、その巡業を仕切ります。

この親方のことを「先発親方」と呼びます。

先発親方と行司、呼出が先発隊として現地入りします。

行司と呼出は先発親方をサポートする傍ら、宿割表やバス割表、会場で用いる各種張り紙などをすべて手書きで作成しています。

力士たちに明け荷を乗せたトラックにはコピー機も搭載、手書きの取組み表やスケジュール表をコピーしてお客様へ渡します。

また、若者頭、世話人も巡業になくなてならない人、彼らなくしては巡業は運営できないと言ってもいいでしょう。

巡業先で土俵を作るのは誰?

土俵を作ることを土俵築(どひょうつき)と呼びます。

本場所の土俵築は呼出総出で3日間掛けて行いますが、巡業の場合は、そこまでの時間、人手をかけることはできません。

1日だけの使用のため、土俵は簡略的なものにはなりますが、それでも呼出が陣頭指揮を取り、地元のボランティアや自治体の職員、高校、大学の相撲部の方に協力してもらい2日間かけて完成させます。

勧進元(主催者)となるのは?

地方巡業の運営は相撲協会ですが、主催するのは各自治体や企業などです。

こうした主催者を勧進元と呼びます。

相撲協会は勧進元に巡業の興行権を売り、勧進元は集客やチケット販売など、すべてを受け持ちます。

チケットの販売代金はすべて勧進元の収入になるのです。

相撲協会のホームページでは、随時勧進元を募集しています。

問い合わせ先として、巡業部の親方の携帯番号が掲載されており、直接親方で連絡するようになっています。

 

チケットの入手方法


出典:https://happy-collage.com/

地方巡業は、主催者が開催ごとに異なるため、チケットの購入方法を違ってきます。

地元の方はまず、相撲協会のホームページに掲載された連絡先に問い合わせてはどうでしょう?

地元のプレイガイド、事務局などがチケットを販売しています。

また、今はインターネット販売(チケットぴあなど)、コンビニでの購入も可能になっているため、全国どこからも購入可能です。

地方巡業の座席

本場所と同じく、溜席、枡席、椅子席の3種類です。

会場は地元の体育館などが多く、溜席や枡席は本場所とは違ってフラットなところに座布団を敷いているだけです。

(座布団もない会場もあるため、事前に確認してクッションを持参したほうがいいかもしれません)

ギュウギュウ詰めで席を立つのも大変です。かなり狭いということは覚悟しましょう。

お子様は土俵が見えづらくなる可能性もありますし、高齢者は狭いところに長く座ることが辛いという方もいらっしゃると思います。

そういう意味では、土俵からは遠いですが、2階の椅子席の方が良いと思いますので、検討してみてはいかがでしょうか。

 

地方巡業のスケジュール


出典:https://t.pia.jp/

相撲の年間スケジュール

・1月場所(東京)

・2月(なし)

・3月場所(大阪)

・4月春巡業(近畿、東海、関東)

・5月場所(東京)

・6月(なし)

・7月場所(名古屋)

・8月夏巡業(東北、北海道、信越)

・9月場所(東京)

・10月秋巡業(東海、北陸、関西、中国、四国)

・11月場所(福岡)

・12月冬巡業(九州、沖縄)

巡業、本場所のない2月には節分会、大相撲トーナメント、NHK福祉相撲が行われます。

6月には部屋稽古、地方合宿、海外巡業などが組まれることもあります。

また、4月の巡業には伊勢神宮、靖国神社での奉納大相撲が恒例となっています。

 

地方巡業のタイムテーブル


出典:https://mainichi.jp/

●開場(午前8時)

呼出の寄せ太鼓で開場、巡業がスタートします。

巡業の寄せ太鼓は若手呼出が叩いています。巡業は若手の呼出、行司、床山にとって修行の場なのです。

また、本場所では櫓(やぐら)の上で叩くのに対し、巡業では地べたにゴザを敷いて叩くため間近で太鼓の音を楽しむことができます。

開場は8時からですが、幕下以下の力士たちの稽古は始まっており、土俵の下でも関取衆が四股、摺り足など、基礎運動を始めています。

せっかくだったら、朝早くから会場に出向き、稽古から見るのをおすすめします。

●十両、幕内力士の申し合い稽古(午前8時半頃~10時半頃)

申し合い稽古は、勝った力士が土俵内に残り、次の稽古相手を指名する仕組みになっています。

十両から始まり、幕内、大関、横綱と番付上位の力士が出てくると緊張感が高まってきます。

また、巡業先の地元力士は、横綱、大関からぶつかり稽古で指名されるのが恒例となっています。

●握手会(午前8時~9時頃)

稽古の合間に関取衆から力士2名が握手会をしてくれます。

約15分で交替となりますが、握手はもちろん、お願いすると記念写真の撮影に応じてくれることもあります。

●子供達との稽古

関取衆の稽古が終わると地元の相撲クラブや、小学校、中学校の少年力士たちが人気力士たちと一緒に稽古をします。

何人もで力士に向っていく姿や、子供の両手を持ってグルグル廻している力士が目を廻したりする光景は見ていてとても微笑ましく会場全体が笑いに包まれます。

●取組み開始(午前11時~)

いよいよ取組みが開始されます。

幕下以下から始まり、どんどん番付が上がっていきます。

取組みの合間には、初っきりや相撲甚句、櫓太鼓の打分など、本場所では見られない催し物が行われます。

巡業ならではのイベントですから、見逃さないようにしたいですね。

●土俵入り~関取の取組み(12時半~)

十両の土俵入りから取組み、そして幕内力士の土俵入り、横綱の土俵入り、そして取組みが本場所さながらに行われます。

取り組み終盤には、横綱、大関同士の対決もあり、見応え十分です。

●弓取り式~打ち出し(15時)

結びの一番が終わると本場所同様、弓取り式が行われ、興行は終了します。

弓取り式を行う力士は、本場所とは違う力士が練習として行なったり、地元の力士が行うこともあるようです。

 

地方巡業の楽しみ方


出典:https://ringosya.jp/

地方巡業は別名「花巡業」とも言われ、力士たちもイベント感覚で参加しています。

本場所では味わえない楽しい演目も行われています。

初っ切り、相撲甚句

地方巡業でしか見られない楽しい演目といえば「初っ切り」と「相撲甚句」です。

初っ切りは幕下以下の力士2人と、幕下格の行司の3人で行われます。

力士のオリジナルだったり、各部屋に伝わる筋書きをベースにすることもあるそうです。

相撲の技やルール、禁じ手などを力士2人が対戦形式を笑いを踏まえて紹介してくれます。

通常は太って背が低いアンコ型の力士と、痩せて背が高いソップ型力士がコンビを組むことが多いのですが、貴乃花部屋の貴源治と貴公俊の双子の兄弟が、幕下時代に息のあった初っ切りを披露していました。

初っ切りを行う力士は幕下以下の力士なのですが、初っ切りの土俵では大銀杏を結うことができます。

力士にとっても、本場所で大銀杏を結えるようにと奮起するのではないでしょうか。

 

また、相撲甚句は七、七、七、五の4句で構成する民謡の形式で、哀調をおびた独特の節回しで唄われます。

力士の日常や世相をはじめ、巡業先の名所や名物などが盛り込まれた「ご当地甚句」が披露されることが多いようです。

相撲甚句は、美声自慢の力士5~7人が化粧廻しをつけ、土俵上に円になります。

唄う力士が中央に出ては唄いを順番に繰り返し、まわりの力士が手拍子や「どすこい、ほい、あ〜どすこいどすこい」といったような合いの手を入れます。

櫓太鼓打分

本場所では櫓(やぐら)の上で打つ櫓太鼓と、相撲の開催を知らせる触れ太鼓があります。

巡業では、土俵上で呼び出しが櫓太鼓の打分を披露してくれます。

●寄せ太鼓:本場所や巡業など、相撲が行われる当日の朝、8時頃から30分間叩かれます。

朝太鼓、一番太鼓とも呼ばれ、「相撲を観に来てください」という合図の意味があります。

●跳ね太鼓:相撲の終わったことを知らせるために叩かれます。

弓取り式が終わると、呼出が拍子木を打ち、同じタイミングで跳ね太鼓が叩かれます。

終了の合図という意味合いのほか、本場所では、「また明日も観に来てください」という誘いの太鼓にもなっています。

髪結い実演

幕下以下の力士と十両以上の関取では、いろいろな面で待遇が違います。

お給料をもらえるようになったり、化粧廻しをして土俵入りをするようになります。

さらに、大銀杏を結うことができるようになるのも、関取に許される待遇です。

大銀杏とは頭頂部の髷の先が銀杏の葉に似ていることからそう呼ばれています。

大銀杏を結うのは床山ですが、この技術を習得するまで10年以上かかると言われ、熟練した方でも20~30分かかります。

巡業では、床山が大銀杏が完成するまでを実演してくれ、モデルには地元出身力士が選ばれることが多いようです。

横綱綱締め実演

横綱土俵入りの綱の重さは8キロ以上、長さは4~5メートルほどあります。

付け人5~6人と横綱が息を合わせて締め上げる綱締め実演も披露されます。

横綱の土俵入りの型によって綱の締め方が違い、雲龍型は後ろの結び目がひとつの大きな輪、不知火型は輪がふたつになっています。

現在の横綱では、鶴竜と稀勢の里は雲龍型、白鵬は不知火型です。

不知火型の土俵入りは短命と言われ、選ぶ横綱が少ないと言われる中、今は異なった土俵入り、綱締めを見ることができるのでとても貴重なのです。

相撲強豪校との対抗戦

レアな催し物で、どこでも観れるわけではないのですが、高校や大学の相撲強豪校との5対5の対抗戦が行われることがあります。

高校相撲部と三段目力士とか、大学相撲部と幕下力士などの対戦が組まれ、見世物とはいえ、力士にとってはプライドにかけて負けられない取組みです。

未来の関取たちをいち早く見ることができるチャンス!強豪校のある地域での巡業のをチェックしてみてはどうでしょうか。

力士の距離が近い!

巡業の魅力はなんといっても、力士との距離が近いことにあります。

稽古の合間に行われる握手会やサイン会のほか、会場の外でストレッチしていたり、休憩したり、食事をとっている力士もいます。

1階のホールや入り口付近をウロウロしていたり、会場外の屋台村や飲食ブースに廻し姿でお買い物に来ることも!

タイミングがよければ、サインや写真撮影などに応じてくれますよ。

マナーを守って

基本的に力士の方々や優しい人が多いので、サインや記念撮影は快く応じてくれますが、巡業の忙しい合間を塗って対応してくれています。

力士の方々に迷惑がかからないよう、マナーを守って行動しましょう。

また、サインをしていいのは、十両以上の力士、関取だけです。

幕下以下の力士さんにはお願いしないようにしましょう。

見分け方は稽古廻しの色。関取は白で幕下以下は黒です。

持ち物は?観戦にはどんな服装がいいのか?

地方巡業の観戦席はとても狭いですので、動きやすく、狭い場所に座っても楽な服装で行くことをおすすめします。

また、荷物も荷物は最低限に留めたほうが良いと思います。

最低必要なのは、お財布、タオル、ティッシュ、スマホやカメラくらい。

サインをお願いしたい人は色紙とマジックも必要です。

また、土足厳禁のところがほとんどなので、スリッパも必要となりますが、裸足で問題がないのではあれば持参しなくてもよいでしょう。

 

食事事情はその会場によって異なります。

本場所のようにお土産セットなどが販売されているわけではありませんが、お弁当の販売をしていたり、出店など屋台が出店される会場もあります。

持ち込み禁止の会場もあるため、持参する場合は主催者に確認しておきましょう。

相撲部屋がちゃんこを販売することもあり、力士もお客さんと一緒にお金を払って、屋台でご当地の名産やちゃんこを買っていることも!

そんな時も力士を間近に感じることができるのが巡業の魅力なのです。

 

力士に赤ちゃんを抱っこしてもらえる?


出典:http://sakaki-isago.com/

土俵入り

場所によっては、赤ちゃんを抱っこして土俵入りが行われることがあります。

昔から、「力士に抱っこされた子供は健康で丈夫に育つ」と言われているため、わが子を抱っこしてもらいたいと思う親御さんは多いのではないでしょうか?

抱っこされる赤ちゃんはどのようにして選ばれるのかというと、相撲協会の巡業部がルールを定めているわけではないようです。

地方巡業については、各勧進元が対応しているとのこと。希望する場合は、各開催場所の問い合わせ先に確認してみましょう。

問い合わせ先は、相撲協会のホームページの巡業スケジュールのページに掲載されています。

土俵入り以外のタイミング

では、土俵入り以外に力士に赤ちゃんを抱っこしてもらうタイミングはあるのでしょうか?

まず、絶対にお願いしてはいけないのは、午前10時半の稽古の時間、そして11時頃から始まる取り組みの時間です。

取り組みが終わると力士達はすぐに移動するため声を掛ける時間はありません。

そのため、赤ちゃん抱っこをお願いするなら、

●朝の握手会・・・お願いすれば、赤ちゃんを抱っこしてくれる可能性はありますが、短い時間ですので他のファンの方々に迷惑がかかりそうなら遠慮しましょう。

●稽古が終わって取り組みが始まるまでのタイミング・・・休憩時間は力士がリラックスしている時間です。

会場外やロビーなどで見かけたら声を掛けてみてはどうでしょうか?

 

まとめ

春巡業で、事件が起こり、またまた世間から叩かれてしまった相撲界。

本来、地方巡業はファンと力士たちの交流の場であり、楽しいものなのです。

事件後はピリピリした雰囲気もあったようですが、今後は相撲協会も危機管理に努めていくのではないでしょうか。

今回の事件と関連して問題視された「女人禁制」についても何かしらの結論を出して、老若男女が楽しめる相撲になっていってほしいものです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

fourteen − 2 =