相撲の付き人は誰がする? 付き人の仕事と給料

力士は番付が十両に上がると関取と呼ばれ、給料が支給されるようになり、付き人もつくようになります。

今回は、付き人の人数や仕事の内容などを調べてみました。

 



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力士の付き人とは


出典:http://twit-e.com/

付き人と付け人の違い

付き人という言葉は、芸能界や伝統工芸、プロレスなどの業界で使われています。

相撲では付け人といい、相撲界限定の専門用語です。

付き人と付け人はほぼ同じ意味なので、ここでは一般的に使われることが多い付き人で統一して説明していきます。

付き人は誰がする?

相撲では、付き人は関取の日常生活の世話をする人のことで、同部屋の幕下以下の力士が担当します。

基本的に関取経験者が幕下に陥落しても、付き人にはなりませんが、敢えて親方に指名されたり、自ら志願して付き人になる力士もいるとのことです。

 

相撲界は厳しい格差社会、古くから「番付が一枚違えば家来同然、一段違えば虫けら同然」という言葉があるくらいです。

かつての付き人が出世して関取になるも、自分は幕下に陥落して、関取と付き人の立場が逆転することもあります。

また、力士以外にも十両格以上の行司は「有資格者」と呼ばれ、付き人が付きます。

付き人が兄弟子?

出世が早いと、幕下の兄弟子の番付を弟弟子が追い越してしまうことはよくあることです。

ちゃんこやお風呂などの順番は、兄弟子といえど、番付順ですから、弟弟子が先に入ることになります。

また、兄弟子が付き人になるということもあり得るわけです。

ファン目線から見ると、兄弟子の心理は複雑なのではないだろうか?と思ってしまいます。

しかし、花道で弟弟子の取り組みを心配そうに見守り、勝って戻ると自分のことのように喜ぶ付き人を見ると微笑ましくなります。

付き人であってもやはり兄弟子、弟弟子を教育するという気持ちは変わらないのかもしれません。

内弟子と付き人は違う?

相撲界では「内弟子」という言葉があります。

内弟子は付き人としての仕事もこなしますが、現役力士や部屋付きの親方が独立して自分の部屋を持つときには、関取の部屋へ移籍します。

関取は、現役時代から素質を見込んだ力士を内弟子としてその部屋に所属させておくのです。

横綱白鵬を例にとりますと、石浦と炎鵬は内弟子ですので、白鵬が引退し、相撲部屋を開業した場合は、宮城野部屋を出て、白鵬についていくことになります。

 



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付き人の人数


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付き人の人数は番付によって異なります。

●十両:2~3人

●幕内:3~4人

●横綱:8~10人

部屋で付き人が足りないときは?

関取1人に少なくても2人は必要となると、関取の多い部屋は付き人が足りないという状況になります。

大所帯の部屋はいいですが、力士の数が少ない部屋はまかないきれません。

貴乃花部屋では、10人の力士が所属していますが、暴力事件が起きた3月場所は4人が関取となっていました。

通常、自分の部屋で付き人が足りない場合は、同門の部屋から借りてきます。

現在、白鵬は春日山部屋から、佐渡ヶ嶽の関取衆が阿武松部屋からそれぞれ借りています。

しかし、貴乃花部屋は付き人の数が足りないにも関わらず、どこからも借りていませんでした。

幕下以下の力士は数名の関取の付き人を掛け持ちしなければなりません。

しかも、関取4人すべてが十両のため、付き人の負担が大きくなってしまいました。

そのため、暴力事件のきっかけとなる貴公俊の土俵に控える時間を間違えてしまったのです。

 

付き人の仕事


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ここでは付き人の仕事を詳しく説明していきます。

付き人は、関取の食事の給仕から洗濯、部屋の掃除、マッサージ、お風呂の手伝いなどを行います。

また、関取のプライベートな買い物を頼まれることもあります。

本場所や巡業の時には、関取の化粧廻し、締込の入った明け荷を運び入れ、土俵入りの際の化粧廻しを付ける手助けをしたり、土俵下の座布団を用意します。

さらに、移動中は観客や報道陣からの警備を担当しています。

取り組み前のウォーミングアップの相手も務めるなど、付き人の仕事は多岐に渡っています。

付き人も力士ですから、自分の稽古もしなくてはいけません。

朝5時頃に起床し、午前6時頃から稽古に入ります。

朝から夜まで、付き人は忙しく働き、自由な時間は1日のうちで、2~3時間程度なのだそうです。

 

付き人に給料はある?


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力士は十両以上の番付に上がると関取と呼ばれ、相撲協会から給料が支給されます。

幕下以下の力士には給料はなく、相撲協会から所属する部屋に対して「力士養成費」が支払われます。

番付に関わらず毎月7万円ですが、あくまでも部屋の収入となります。

力士に支給されるもとのとして、本場所の成績によって幕下以下奨励金を受け取れます。

本場所で優勝すれば賞金は力士に贈呈されます。

幕下が50万円、三段目・30万円、序二段・20万円、序ノ口・10万円となっています。

関取から給料は支給される?

付き人に対して関取が給料を支払うことはありませんが、関取や親方が付き人手当としてお小遣いをあげたり、食事をご馳走したりするそうです。

また、関取には、親方から預かった大事な若手の力士を付き人として教育、面倒を見る義務と1人前の力士の育てる責任があります。

相撲のいろは、関取としての立ち振る舞いを教えるのも兄弟子としての大事な仕事です。

かつて若の里(現西岩親方)には、横綱稀勢の里、大関高安、一門の高田川部屋の幕内力士・輝が付き人を務め、兄弟子の番付を超えるような活躍を見せています。

西岩親方は一門の部屋から預かった輝を孫のように可愛がっていたとインタビューで話しています。

付き人というと、どの世界でも厳しい扱いを受けている印象がありますが、厳しいだけでなく、愛情を持って接している兄弟子もいるのですね。

 

力士のトイレ事情


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力士用のトイレはサイズが大きい

体の大きな力士にとって一般的なトイレは狭いのでは?と思うことがあります。

もちろん、一般的なサイズでも用を済ますことはできますが、不便であることは間違いありません。

また、相撲部屋では、月に2~3回便座が壊れるため、予備の便座を必ず置いてあるそうです。

現在、東京の両国国技館の力士の支度部屋にあるトイレには力士用便器が設置されています。

これは、両国国技館建設の際にTOTOが開発したもので、一般的サイズの3倍の値段がするとか!

実物は、北九州にあるTOTOミュージアムで見ることができます。

力士用便器は、ひと回り大きな作りで、力士の体重にも耐えられるように便座を厚くし、頑丈になっているそうです。

1人でトイレを済ませることはできないの?

力士はトイレで自分のお尻に手が届かないため、付き人が拭いているなどと聞きますが本当なのでしょうか?

確かに以前はそんな力士さんも存在したようです。

和式のトイレが多かった頃は大変だったでしょう。

今は、どこへ行っても、9割以上は洋式トイレでウォシュレットが設置されています。

そのため、1人で用を済ますことが出来る力士が多いそうです。

 

まとめ

関取未経験の若い力士にとって、付き人の仕事を務めることは、とても重要で貴重な経験となります。

ただ、残念なことにどの関取も若の里のような人格者ではありません。

若くして関取になると、人格と実力のバランスが取れず、貴公俊のような事件を起こしてしまうこともあるでしょう。

どの関取に付くのかで付き人の待遇はまったく違ってくるようです。

昭和の時代のような環境だったら、今の若者はすぐに辞めてしまうでしょうし、時代の流れで付き人の待遇も変わってきているのかもしれません。

旭天鵬(現友綱親方)が優勝した時、花道の奥で付き人たちが涙を流して迎えたシーンは、旭天鵬と付き人たちの関係を物語るものだったと思います。

友綱部屋の稽古は本当に雰囲気が良いと聞きますが、そんな現役時代の関係が今も続いているのではないでしょうか。

関取と付き人は互いにいい関係で、お互いを高めあってほしいものですね。



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